この厳しい時代を必死で生きた者達の群像物語

ギリシャ時代、それもスパルタという歴史の授業に少しだけ登場する国を舞台に繰り広げられる煌びやかで、そして、儚い世界です。
多元視点ですので、語られる物語の視点を誰にするかによって、受け止め方が大きく変わっていく事でしょう。
それぞれの立場でそれぞれの使命に従って生きていかざるを得ない結果は、今を生きる私達にとっては、驚いたり、ドキドキするかもしれませんが、それだけ作者様の表現力の高さを裏付けるものです。
手に汗握る展開に、喜んだり、悲しんだり、ほっこりしたり、と、一度読んだらやめられない素晴らしい作品です。

多くの方に読んでいただきたい歴史小説です🌠

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