きっとたくさんいる『私』と『僕』へ

 どうかこの手紙が届きますように——
 なぜかそう願いたくなる物語でした。

『私』と『僕』は出会っていないけれど、たしかに二人は出会っている。
 そう感じさせてくれるような、すこし不思議で切ない、ほのかなぬくもりが残る物語。

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