そしてトランスする

美しい文体で綴られるトランスな話。

主人公があーちゃんを受け入れる方法が別の形なら。

登場する二人に向けられるモノが否定でなく叱責なら。

違う結末もあったのだろうか?

そんなことを考えさせられました。


全てを受け入れるという愛が行き着く先も

規格外を否定する保身が行き着く先も

この物語の中では同じ終着点というところにチクリと皮肉を感じます。


読み応えのある意欲作。