風流たれ

因果は巡るという。
時代がかった文章で描かれる「勧善懲悪」であり、そしてまた因果というものを教えてくれるようでもある。
もちろんその勧善懲悪も清々しくて良いのだが、個人的には「風流」の描き方をぜひ見て欲しい。
咲かずとも感じる風流がある、咲いてこその風流もある。どこか清々しい風が吹き抜けていくようでもあり、そして作中にもある通り儚くも美しいものがある。
きっとこの風来坊はまだまだ旅を続けるのでしょう。まだ見ぬ風流を探し、その風流に感動しながら。
ぜひご一読ください。

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