花は桜木、人は武士。妖、幽霊、恨み骨髄。さりとて人は花に惹かるる。日本の怪談話と風流とが合わさった、時代劇、と言うよりも絵巻物、と言う感じのなんとも不思議な物語でした。
旅と料理を愛する人。
お見事。これで終わらず連作にして欲しい作品です。
短編とは思えないくらい時代劇の雰囲気をまざまざと感じる、いいお話でした。煙管とか妖といったちょっとニヤリとしてしまう演出もさることながら、和風テイストな描写やセリフが実に素晴らしかったです。ところ…続きを読む
精悍にして偉丈夫、粋な風来坊の榊清十郎は、ある時ふらりと桜の大樹に立ち寄る。そこに気配なく女が現れ、樹上へ登るよう彼を促すが、その真意やいかに……? 時代系作品の文体でありながら読みやすく、さ…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(131文字)
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