鬱。
たった一文字で表される病。
以前よりも多少の理解は広がったけど、それでも
『所詮は気持ち、気合いが足りない』
と言われてしまう病気です。
鬱と歩んできた生活が、ここに記されています。
非常に困難で、理解されず、でも生きていく。
赤裸々な、一人の人間の記録です。
『あれ、もしかして自分のあれは...』
という気付きを得られる可能性が有ります。
そして、それによって少しだけでも救われるかもしれません。
だからこそ鬱の渦中にある人に読んでほしいです。
ですが、それよりも。
そんな人々の周りにいる方にこそ読んでほしい。
自分がそうではないから理解が出来ない、難しい。
その感覚から、意識を一歩前進させる事が出来るはずです。
鬱で苦しむ人の助け。
どう手を差し伸べれば良いか分からない人の気付き。
その二つに繋がるエッセイです。
筆者さま、どうかこれからもご健勝で。
病気に悩む方、どうか気を楽に。
この作品を見付けて読んだ。
それが小さくとも大きな一歩なのです。