THE王道。既視感が上手く活きる作品

この小説は、王道を突き進む小説だ。
能力を隠している主人公、警察のような組織、異能力バトル。王道ファンタジーを書く上で大切な点をしっかり抑えている。
それに加え、作中に登場する「能力者」と呼ばれる、協力、敵対する人物の総数を2500万人(日本)とすることにより、敵の能力レパートリーを増やしたり、色々な人物を登場させやすくしている。
この小説を読んでいる人はどこか「既視感」のようなものを感じるかもしれない。それこそが、この作品の魅力である。
既視感があるからこそ設定を理解でき、簡単に読み進めることが出来る。

この小説を読む方は、既視感を楽しんでみて欲しい。

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