友達だけど、敵かもしれない

フレネミーがどういう意味かについては、プロローグに書いてあるのですが、「友を装う敵」だそうです。
いくら仲の良い友達でも、なにを考えているか。どう思っているか。話していることは本音なのか建前なのか。分からないものです。
微笑も、本物なのか作られたものなのか、分からない。

この作品に出てくる絵美ちゃんの気持ちを読者は想像するしかないのだけれど、仲が良いからこそ、友達の幸せを純粋に喜び、苦しみを共感するのが難しかったのかもしれません。自分の心に渦巻く闇に蓋をしたのが、微笑だったのではないかという気がしました。

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