転生前とのギャップが愛らしい

悪役令嬢ものを読むのは初めてです。しかし、読みやすい文体に加えて平安から転生してきたヒロインが悪役令嬢になるというストーリーが意表をついており楽しめました。
当然平安時代と悪役令嬢の世界は価値観が全く違うわけで、詳しくはネタバレになってしまうのですがそのギャップゆえ本当は美人なのに不細工だと思い込んでしまいます。ここが主人公の愛らしい場面で、同時にこの世界における立ち位置を端的に表しているのがレベルの高い描写だなと思いました。
総じて隙のない高い段階でまとまった作品だと思えました。

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