一歩引いたところからの意見。


創作論・エッセイに存在する、テンプレを批判して、その意見をまた批判して……という構造自体が一種のテンプレになって、どのくらいが経っただろうか。

この方の意見を端的に表すなら「中庸」だと思っている。
競争の加熱による不自然さには懸念を抱きつつも、そんな現状の一切を否定しようとする過激な論調にも牽制をかける。
過去の経験談も引き合いにだしつつ、バランスが取れた主張を展開している点が良い点だった。

近年ではAIの台頭も目覚ましい。彼らは膨大な経験則から為る「究極的なテンプレの使い手」であり、小説界隈(特に競争目的で参入している方)に波乱を招きそうな予感もしている。
そんな時、歪んだ考えから偏った思想に至らないように、一歩引いたところから物事を見られるようになりたい。