①君の『悪役(ヒール)』は俺のもの！―—最高のヒーローになってもらいたいので、中途半端な悪は俺が叩き潰します――

突如として人間に魔力を扱う技術が発現し、文明が発展した代償として犯罪組織も横行するようになった近未来の日本。信念なき悪も多くはびこる世界だったが、それに対抗せんとして『ヒーロー』を名乗る集団も現れつつあった。
　そんな世間で過ごす森崎泰輔(もりさき　たいすけ)には、『最高の悪になる』という目標が存在する。その実現のために『フォレスト』と名乗って活動する裏には、泰輔の幼馴染、陽彩(ひいろ)への譲れない想いがあって――⁉

「最高のヒーローが生まれるには、最高の悪が必要だ。……生憎、お前たちには相応しくねえよ」

『ヒーローになりたい』という彼女の願いを叶えるべく、泰輔は最高の悪を目指す！ 信念なき悪を叩き潰すアンチヒロイックファンタジー、ここに開幕！