第4話
ベッドに横たわると急に[いつもの]が飛び掛り悪さをしてきた。
なにもしたくない。ここにいたくない。きもちわるい。いらいらする。いやだ。しにたい。こわい。なんで。なんで。なんで。わたしが。わるいの。わたしは。いらない。どこに。わたしは。だれ。どこ。こわい。きもちわる。なんで。いやだ。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。しにたい。uo%*>yde;%$entn^*od…プツっ
そろそろ起きないと二限が始まっちゃう。え。目を開けると私はベッドに縛り付けられ点滴を受けていた。私に薬をくれる担当医が横にいて何かをメモしている。
「あの、おきた…」
「あぁおはよう。今回は少し酷かったね。縛り付けてすみません。君の名前聞いてもいい?」
「大神(おおがみ)奎」
「うん。良かった。じゃあベルト外すね。」
すると看護師が待ってましたと言わんばかりに二人来て、私をしばりつけていたベルトを外してくれた。担当医が軽く視診した後状況を説明してくれた。
「どこまでが君の記憶?」
「あさ、がっこうに行って、保健室の先生にね休ませてもらったの。そこで[いつもの]が悪さしてきたの」
「うんうん。そこまでが君の記憶だね」
「うん」
「今、[いつもの]はいるのかな?」
「いないよ」
「そっか、出てこれるかな?」
担当医の優しい声に[いつもの]が私の体の中から出てきた。うにょうにょしていてスライムのような質感。あぅ。ふぁ。うぁ。あぅ。と変な声をしている。担当医の前だと機嫌が良さそうで、周りをうろうろしている。
「先生、出てきました」
「みたいですね。それでは状況を説明するので聞いてください。」
そうして担当医はここに来るまでの経緯を淡々と話した。無理をして学校に行ったため、[いつもの]が私の中に入りやすい状態になった。入り込むと悪さをする。私の身体は[いつもの]になって過呼吸を起こし、のたうち回る。救急車に乗せられここへ来る。そして点滴だ。病院に来るまでの経緯はだいたい同じ内容を聞かされる。薬を必ず服用し、無理をしないことを指導され自宅へ帰された。
世界と繋がる境界線 文月(フミヅキ) @fumi_duki
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