近未来、SF、そして男子四人のチームワーク光る高難易度ミッションストーリーがとても楽しい物語でした。
世界背景もさることながら、開幕から読者に映像美として届けられる色鮮やかで美しい謎の敵、それを相手取る機動要員レイドの空中アクションがかっこよかったです。
短い文字数の間でも主軸となるキャラクター達はとても個性豊かで感情移入がしやすく、より彼らのお話が見たいと思わせる構成でした。
ネオンに覆われた都市だからこそ見えなかったもの。それが明らかになる瞬間や、「もう少し」と願うレイドの表情が見えるかのようなラストがとてもよかったです。
短い時間で濃密なSFアクションスペクタクルを楽しめる作品です。是非ご一読頂きたいです!
短編ながらも、よく練られた設定と世界観、そして個性溢れるキャラクターによって濃密な作品に仕上がっています。
希ガスのネオンの光が四六時中灯される都市『Area1』。
その中で活躍する保安警察の特殊能力部隊『SA-F00』の活躍を描いた本作は、人を窒息させる謎の蝶の調査を行います。
明るく無邪気な、冴島レイド。
クールで現実主義的な、碓氷リオ。
ネオンの光を遮るために和傘さす、久我ユミル。
お調子者だが憎めない、不破ナイア。
4人の『SA-F00』のメンバーが織りなす本作は、ネオンで煌々と輝く『Area1』を象徴するかのように眩しい活躍を見せてくれます。
最後の美しいシーンは、それまでのネオンの描写やその有効性の説明も相まって、皮肉とも読み取れます。
何故、この事件は『蝶』によって引き起こされたのか。
そして、合わせて発生していた子どもの行方不明事件。
背後にあるネオンに対する想いを想像すると、タイトルの意味が分かるような気がします。
『ネオン・テネーブル』。
煌めく光が作る影と、そこで躍動する若者たちの活躍を描いた、社会の光と闇の物語です。
ネオンの街、特殊部隊、謎めく蝶の群れ。
煌めくネオンの街はさながら不夜城なのだろう、その中を特殊部隊が駆け回る。
丁寧な描写で描かれる世界と、これでもかというほどに魅力の詰まったキャラクター、この世界観がたまらない。
ネオンに群がり人にも群がる蝶は一体何なのか?
しかしながら地上が煌めくということは、空の光を陰らせるということでもある。不夜城の前に星の光は儚いものだ。
最後のシーンが何より好きです。この世界において人はきっと空を見上げることも少なくなってしまったのかもしれない、それでも美しいと思う心は変わらない。そんな風に思いました。
きっと推しメンが見付かります。ぜひご一読ください。
「SA-F00」。特殊能力部隊のメンバーは4人で構成されている。
SA-F00のリーダーである碓氷リオ
サイバー対策担当の久我ユミル
物理的研究開発の不破ナイア
機動要員の冴島レイド
特殊任務が彼等の仕事であり、困難かつ危険を伴う任務に彼等四人は常に身を置いています。
まるでスパイアクションを見ているようで、ハラハラドキドキがとまりません。
一人一人が、しっかりと個性が際立っていてカッコイイんです。
私はリーダーのリオ推しです…うふ♡
完結していますが、続編をお願いしたい。
是非とも、たくさんの方へお手にとって頂きたい作品です。
2176年を舞台にしたサイエンスアクションファンタジー。
特殊部隊、光る蝶、ネオンに支配された街……世界観のワクワクが止まりません!
こちらは『最強に尊い!「推しメン」原案小説コンテスト』チーム部門参加作品ということで、とにかくキャラクター設定が豊富です。
そこで私は、まず最初に「あらすじ」に目を通すことを強くお勧めします。
主要人物の設定が細かに載っているではありませんか!
〇〇系男子とか、大好きです(超主観)。
本文では描ききれない部分を補完するほど詳細なキャラクター設定。
もう、この時点で私の期待値は爆上がりしました。
そしてワクワクを胸に本文へ。
物語は『光る蝶』を捕獲シーンから始まります。
ビルからグライダーで飛び降り、仲間の指示をHUDで受けながら飛行するシーンはSF要素たっぷりで大満足です。
そして最初の1ページで主要人物たちが登場し、その特徴が描写されているのも最高な掴みでした。
以降、チームは光る蝶の発生源を突き止める任務を遂行していきます。
実動部隊、まとめ役、解析班、メカニック……それぞれがそれぞれを役割を淡々と実行して一つの目標に向かっていく、まさに『チーム』戦。
そして街の象徴でもあるネオンライトが一斉消灯する日に彼らが見たモノの美しさに胸打たれました。
これが14,000字に収められているのがとっても不思議です。バグ……?(バグではなく作者様のセンスです!)
『推しメン×チーム』という前提で読んだ時の満足感は計り知れません。ぜひ多くの人に共感していただきたい。
そしてレビューの最後に声を大にして申し上げたいことがあります。
「続きをください!!!!」