誰にだって、「アイ」はあるでしょう?

この世界には善と悪がある。白と黒がある。
それは世界が決めた習わし。人の手で隔てられた壁。
しかし誰の心の中にも共通して存在するものがある。
この物語はその温かさを感じさせてくれた。

社会の裏側で生きる少年少女たち。
その背負わされた黒の奥にあるものは「アイ」である。
それはある種の「哀」、そしてどこまでも直向きで温かな「愛」。
この物語はその無限の温かさと優しさを伝えてくれる。

不幸な檻。
確かにこの世界は、不幸が詰まったパンドラの箱のような世界だ。
しかしその中で確かに生きる彼ら。その意志、想い、愛情が、檻さえも脱却し美しい空へと羽ばたいていく。

その勇姿をとくと、ご覧あれ。