第1章 僕が誰かなんてどうでもいいよ
第1話 決まりを破り放題
『下駄箱にある君の靴にくっつきたい』1話
『あなたとはもう暮らせない。』
『待てよ、俺はお前のことが好きなのに、なんでなんだよ。』
テレビで流れてくるワンシーンを暗がりのなか見ている少年の名前はルーカス•キング。
彼には好きがいっぱいある。
彼の母親は彼に必ず言うのだった。
『ルーカス、好きな人が出来たらその人のことを考えて、その人が悲しまない行動をするのよ。今のあんたは人たらしなんだからね。なんでも好きと言ってはいけない。好きを一つに絞って生きるの。それが大事よ』
僕が母との記憶で覚えているのがこれが最後だった。
僕の母は父と離婚して、僕は父について行ったから、母の居場所は知らない。
だけど未だに僕は母の言うことを聞いてはいない。
今僕には好きが3つある。
ひとつは父。
二つ目は僕自身。
最後は南礼司くん。
全部均等に好きが3つある。
学校の先生も僕のことを好きと思ってくれる女子たちももちろん大好き。
ただ恋愛的な好きとただの好きは違うかな。
でも、この学校で好きな人は未だにいないかな。
じゃあ、3つ目の好きに入ってる南礼司くんはどうなるのと言ったら、たしかにどうなるんだろう。
彼は幼馴染としての好きかな。
恋愛感情はないね。
ちなみに、人たらしと言われる僕の見た目は金髪で肩まで髪があって、ピアス跡の穴が空いてて、目が青いんだ。
こんな僕でも生徒会長には上り詰められた。
好かれるという人望があってこそ、なれたものだけどね。
ただ男が好きかっていったら、分からないかも。
男も女もどちらも好きだけど、恋愛感情には残念ながら陥らないんだ。
僕って変かな。
次の話は南礼司とはどういう人物かについてである。
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