第11話 5分間の秘密

『下駄箱にある君の靴にくっつきたい』11話

司会が暗闇の中マイクを持って言った。

『みなさん、5分間の間に自分の秘密、相手に伝えてみて下さい。5分経ったら席交代です。では、5分間楽しみましょう』

しじみと名乗る南は相手にこう言った。

『俺には好きな人がいます。その人に振り向いて欲しい。そう思って色んなことをしたけど、結局、相手は俺のことすら分かっていませんでした』

山地は彼に言う。

『私の付き合ってる彼は私のことなんて恋人だと思っていません。多分、夫婦仲が良くて何年も一緒にいるからよく分かってる。言葉なんて要らないと思っていると思います。お互い相手のことを思っていても実らない恋ならキッパリやめた方がいいのかもしれませんね。でも、しじみさんに恋人ができること祈ってます。暗闇の中秘密を打ち明けてくれてありがとうございました』

そんな話を南は聞き、暗闇の中で気持ちを打ち明けられて良かったと思いました。

その後も暗闇の中での秘密の打ち明け会は続き、南は途中で抜けて校庭で1人焼きそばを食べていました。

あの時の5分間の間で話した秘密の打ち明け会は自分にとってとってもよかったと感じていました。

1人で焼きそばを食べていたらルーカスが近寄ってきました。

ルーカスは手にいっぱいの食べ物を持って、南ににっこり笑って近づいて来たのでした。


ルーカスは南に何を話すのでしょうか。

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