悪と正義と変身デバイス

　藤田奏多の夢はヒーローになる事だった。
　しかし彼の正義的な行動に世間の目は冷たかった。
　たかが一般人の行う正義はただの迷惑行為、その事を痛く実感してしまう。
自分と世間のギャップに苦い経験をした彼は正義に不信感を抱く。

　大学生となった彼も今年で20歳。
　周囲の人が夢を追いかけ就職活動に精を出していた中、かつての夢を諦めた奏多はなかなか就職活動に踏み切れていなかった。

　そんな日々を過ごしていた彼の前に世界を脅かす闇と正義の戦いに巻き込まれる。
　ヒーローは一般人の奏多に記憶処理をしようとするが、変身デバイスが奏多に反応してしまいヒーローの適性を示してしまう。

　彼らは奏多を引き込んで闇と戦うヒーローに育て上げようとするのだが…。