「自由のための抵抗と反逆」というテーマを小説という形で表現したファンタジー作品だと思います。興味深い展開が期待できながらも、全体的な構成や描写も程よいバランスが保たれていると感じました。読者の皆様にお勧めいたします。
頭のよさや力をいろいろな形で使うのは物語の特権で、そういう意味で悪徳はメノウやバロック真珠のようなもの。 正直それだけそれ一本では興が覚めてしまうものなのだけど、さりとてないとそれもつまらない。 薬瓶の中のシリカゲルのようで使えることがわかって少ないのがいい。 そういう上質に気持ち悪い話だ。 もちろん、あまりお勧めはしない。 これこそ真正の悪役令嬢の物語なんだけどね。 そういうところも含めて、なかなかよろしい。