辛い過去を持ち、A級犯罪者として無期懲役の刑にされながらも、手に入れた特異体質を磨き続け自由を勝ち取るために反撃を開始する、勇敢な女性の物語です。情景描写が丁寧で、主人公の女性のカリスマ性やミステリアスな魅力だけでなく、登場するキャラクターの特徴もしっかりと描かれており、感情移入しやすいです。
かつて自由のために戦った、洗脳の女王セーレ。物語は、彼女が敗北し、投獄され三年が経過したところから始まる。セーレを巡り、「優勢思考」と戦うことになる、元看守のマーク。二人を中心に、「言論の自由」のために再度戦うこととなった、バトルファンタジー作品。登場するキャラクターは魅力的で、至高のダークファンタジーであることに間違いなし!一読の価値アリです✨️
過去の罪によって投獄された女性主人公を中心に描かれる、ファンタジー作品です。かつて主人公が求めたのは言論の自由。しかし、求めた自由は半ばで終わり、敗者となった彼女は多くを失いました。訪れた転機によって脱獄を果たした主人公は、再起を誓います。犠牲としてきた仲間たち、思想を違えた人知を超えた者たち、異能に魅入られた狂信者たち。行いを悔い、涙を流し、それでも前に進まんとする彼女に、運命は微笑むのか。ぜひ読んでみてください。
「自由のための抵抗と反逆」というテーマを小説という形で表現したファンタジー作品だと思います。興味深い展開が期待できながらも、全体的な構成や描写も程よいバランスが保たれていると感じました。読者の皆様にお勧めいたします。
頭のよさや力をいろいろな形で使うのは物語の特権で、そういう意味で悪徳はメノウやバロック真珠のようなもの。 正直それだけそれ一本では興が覚めてしまうものなのだけど、さりとてないとそれもつまらない。 薬瓶の中のシリカゲルのようで使えることがわかって少ないのがいい。 そういう上質に気持ち悪い話だ。 もちろん、あまりお勧めはしない。 これこそ真正の悪役令嬢の物語なんだけどね。 そういうところも含めて、なかなかよろしい。