神と人、関わるはずのなかった二人が出会った先にあるのは――。

神である敖丙(ごうりょう)はある日、傷を負った人の子を助けてしまう。神は人に干渉してはいけないという世界で、敖丙のとった行動は天理に逆らうものだった。しかし、一度人と関わってしまった敖丙は、その後、人の子と親しい関係となり……。

最初はぎくしゃくとしていましたが、しだいに仲良くなっていく二人の関係が微笑ましかったです。人間と関わり、少しずつ自分の世界が広がっていく敖丙の姿が、なんとも楽しそうでした。

物語は凝られた設定の中に、親しみやすい二人の登場人物が中心となって進み、読みやすいです。特に後半からは驚きの展開となっていて、読者からさまざまな感情を引き出してくれます。

中華系ファンタジー小説ですが、中華好きな方はもちろん、私のような中華系をあまり知らない人でも楽しく読むことができる作品です!

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