いい小説を書く為にお金を払った話

玄納守

第1話 添削指導にお金を払ってみるまでの話

 皆さん、小説好きですか? 

 自分でも書いたことありますか?


 ……おっと、いかん。わかつき先生で始まってしまった。

 めっちゃくちゃリスペクトしています。小説家希望者は、わかつき先生の指導はマジで有効なので、Youtubeとか見ておくといいと思います!

 わかつき先生の本も読まさせていただいております! 

 あ、小説作法のほうですけどね。


 ところで皆さん、小説を書くのに、取材費以外に、お金を払ったことありますか?

 ボクはあります!


 随分昔に、小説スクールにお金を払って通ったことがありますが、これは慎重に見極めてからじゃないと、お勧めできません。

 ボクの行ったスクールは半年、週一、計12万。月2万です。

 これに入学金みたいなのが付きます。

 スクールにしては安いかもですが、収入のないボクには決して安くないです。

 ボクの場合は、それでも、すぐに断念しました。

 先生はとてもいい人だったのですが、東京で長年やっているスクールらしく、最早サロンと化していて、有閑マダムたちが、うふふあははと、先生とお話をする、井戸端会議みたいな状況で、これは一年通っても、小説に結びつかないなと、当時最年少だったボクは、速攻で、ごめんなさいしてきました。


 スクールに通う方は、スクールの中身をよく調べてからがいいと思います!

 プロを目指す方は「プロデビューする為に、どんなことを教えてくれるのか? 結局プロになれるのは才能のある人だけだというのであれば、何故、スクールはお金を取るのか?」を納得した方がいいかなと思います。


 で、今回試したのは「添削」です。

 何故、そんなものを利用したかというと、松岡圭祐先生の「小説家になって億を稼ごう」に添削の話がチラっと出てきたからです。


「ネットで添削してもらって、推敲のコツを掴め」


 引用すると長いので、かいつまんで言うと、そういうことです。


 億を稼ぐ以前に、小説家を目指している人は、いろいろと考えているのだなぁと初めて思ったノウハウ本でした。


 そして、その本には、こうもあります。


「自費出版だけはすんな」


 引用すると長いので、要点だけいうと、そういうことです。


 なので、ボクも自費出版はしません。今後、こっそりしたとしても、書きません。

 この稿では、「添削指導にお金を払う」という話だけします。


 で、ボクの探し方が悪いのか、手ごろな値段で添削してもらえそうなのは二か所しかみつかりませんでした。松岡先生は、なんか、そこら中でやっているノリで書いてたのになぁ。


1.フリーランスの方がいっぱい集まる某サービスで、編集経験者が添削指導

2.公募のアノ雑誌関連で、スクールとかやってそうな作家さんが添削指導


 どちらも一回、五万円までです。

 ですが三万円以上なので、正直、「高いなー! 小説スクールのほうが週に一回、質問し放題だったから、そっちのほうが安くねぇか?」という値付けですが、もしかしたらそれだけの価値があるかもしれないということで支払ってみました。


 先に、ボクのスペックだけいいます。

 似ている人は参考になるかもしれません。

 がっつり理系です。学生時代に小説家としての勉強はしていません。

 読書は好きです。最近のラノベも抵抗なしです。


 一時期、筆を置いてましたが、去年あたりから再開しました。

 二十作品書いて、駄目ならもう諦めようという「二十番勝負」です。

 既に四番終えました。

 一作目、二作目は、長編のボリュームに慣れる。

 三作目は、松岡メソッドでやれるところまでやってみる。

 結果、電撃大賞の一次選考通過までです。

 四作目は、松岡メソッドで、更にお金をかけてやってみる。

 結果待ちです。


 ちなみに、ここまで各レーベル新人賞の傾向と対策とか、ちゃんとしていません。

 最近、情報を集め始めたところです。


 今はまだ、

「流行してなくても、いま、自分が最高に面白いと思えるものだけを書こう!」

 というスタンスです。

 

 そして、小説の書き方は典型的な「パンツァー」です。

 松岡メソッドの「想造」はある程度利用していますが、基本的にプロットを用意せずに書き始めてしまうタイプです。

 長編ラノベの新人賞には致命的ではないかと考えています。


 パンツァーの最大の欠点は、構成力です。

 構成力のないパンツァーの文章なんて、抑揚のないお経と変わりがないのです。


 添削にも時間がかかります。

 一度、プロに頼んで添削の仕方から、セルフ推敲が出来るようにしようと、お金を払うことにしました。


 その結果……。続きます。

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