【番外】 作家先生の添削はコレに近い
たまたま、これを書き上げた後に読んでいた本に、2の作家先生の添削と全く同じ基準があったので、これを掲載しておきます!
皆さまの文章力向上の参考にしてください。
ちょっと例示の全引用は大変なので、要約しました。
【分かり切ったことは書くな】
グラスを取ろうと手を伸ばした。と書く必要はない。グラスを取ったでいい。手を伸ばすのは当たり前。
【説明したい気持ちを抑えよう】
特にセリフの後で「~と甘えた声で言った」「~と口ごもりながら言った」とかは注意。
【同じことを繰り返さない】
読者の記憶力を信じよう。
【受動的ではなく、能動的な動詞を使おう】
「~される」は回りくどくなる。
【陳腐な表現は削除しよう】
(表現しなきゃいけないところは)記憶に残るフレーズにしよう。
【曖昧な書き方はしない】
「およそ三十センチ」は、「三十センチ」でいい。
【無意味に美を追求しない】
美しいだけでストーリーが前に進まないなら、思い切って削除する。
【おおげさな表現をしない】
知性をひけらかしたり、契約書みたいな書き方はしない。
【句読点をチェックする】
むやみに記号を使わず、点や丸を正しく使うこと
【修飾語句を削る】
形容することで文章は重くなる。ほどほどにしよう。
以上です。
詳しくは、『ストラクチャーから書く小説再入門』をお読みください。最後の3P目くらいに書いてあります。
でも、恐らく、どこがどう、これに該当するのかは、指摘された方が、分かりやす気もします。自分では気付けないのが悪癖ですからね……。
意識すべきは、作家先生の添削で指摘されてもいましたが、新人で一番重要なのは、とにかく文章を削り落とすことだそうです。
「もっと削れる!」
ってところまでやっていい感じです。かなりペラペラの文章になっていきますけど、恐れる必要はないそうです。
もっとも、もともと簡素な表現をしている方は、削り過ぎると述語だけになりそうなので、そこは塩梅が大事ですからね?
新人賞の応募で、規定の枚数の120%くらいになってしまった人も、見なおしてみれば70%くらいまで落ちるって人はいると思います。ボクは、作家先生に言われた箇所を削りまくって、そして漢字を開きまくって、結局、20%くらい分量が落ちました。
今の読者は、作家の文章力を味わいたい人よりも、シンプルにストーリーを味わいたい人が多いです。
むしろ、表現を極力そぎ落とした方が、芸術的らしいですね。
で、添削された小説の公募結果が出たら、またどこかでお伝えしますねー。一次通過しているといいなぁ。
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