第2話 某フリーランスのサービスを利用した結果
1.フリーランスの方がいっぱい集まる某サービスで、編集経験者が添削指導
に添削指導をいただいた話になります。
今回、添削してもらったのは、時代小説です。
といっても、日本の歴史ではなく、西洋史に近い部分で、前から書いてみたかったものを、ただ、書いてみました。
必ずしも出来のいい作品とは言い難いのですし、パンツァーの悲しさで、同じ話が何か所も出てきてしまうので、そこを重点的に見てほしいという要望を出しました。
添削に出して約一週間で返事が返ってきます。
結論から言うと「いい気分にさせながら、文章を直してくれるプロ」でした。すっごい、褒められて、お世辞でもうれしいと思えました。
添削された箇所
・時代にそぐわないオノマトペの修正
・過剰な表現の抑制
・時間軸がおかしい箇所の指摘
・歴史考証的な疑問点の提示
・基本的な表記ゆれ
などなど、項目数にして66か所の指摘を頂戴しました。
これが、66もありつつも、いい気分でおだてるので、悪い気が全然しないんですよねぇ。
ただ、グサリとくる致命傷の指摘も貰いました。
「この小説は、根本的に主人公が成長していない」
という部分です。
ここについては、ほぼ説教を食らいました。成長させたつもりでも、この書き方だと、読者の「共感」を得られないので、結果的に成長していないという話でした。
この部分、何度かやりとりをして、話の方向性やエピソードを加えて、なんとか主人公を成長させていこうとしましたが、題材が歴史もので、結果が決まっているために、どうしても、「最高にうまくいった」とは言い難い結果になりました。
これはボクがプロットを用いずに、設定と表面的なキャラクターのみで動かしてしまうので、起こってしまったことです。
その部分を修正し、66か所の修正点について、自分なりの解釈を入れて、期待以上の修正(のつもり)で書き直し、その結果、なんとか、話としてまとめ直したのですが、それを確認してもらおうとすると、
「こちらにお願いします」
と、新たな添削コースを提示されました。
そりゃそうですよね。同じ作品とはいえ、長編をまた読まされる羽目になると思うと、お金を貰わないとやっていけない筈です。
ということで、今受けている添削コースの支払いを終えて、互いに評価をして、再び、別の添削コースに申し込む形になりました。
ちなみに、この評価の時に、★評価だけでなく、テキストで評価コメント出せるのですが、相手のコメントがもう嬉しくて嬉しくて
「今年に入って三本の指に入ってくるほどの筆力を持った方です」
とか、書かれるわけです。
有頂天になります。
ということで、三本の指に入ったことだし、もう一回、別のコースでお支払いをして、添削を受け、再び六十以上の指摘を受けて、書き直すという……。
最初の支払いが四万で、次の支払いが少し安くなって三万でした。
合計で七万円くらいの支払いになりました。
再び、評価コメントで大絶賛を受けて、非常にいい気分で終了しました。
で、小説の出来はどれくらい変わったかで言うと……。
多少、ドラマチックになったかな? という感じです。
本来の目的だった、自分で推敲のコツを掴むという点については、はっきりとわかりました。
「パンツァーな書き方をしていては限界がすぐにくる。小説は、書く前に、ちゃんと設計をしよう!」
ということで、ボクがプロッターを目指すきっかけとなったという意味では、非常に有効な添削でしたが、かなり作品内容寄りな添削でした。
互いの経歴が分からないシステムなので推測ですが、恐らく小説の編集経験者か、書籍のマーケか営業経験者の方ではないでしょうか。作家経験も当然ありえます。
ところどころ売るためのことを想定しながら、話をしてくれるのが印象的です。
とにかく小説の面白味についての掘り下げのアイデアがすごいです。
そういうネタ出しの協力が欲しい方には、最適かもしれません。
細かいところに口出しされたくない人には、ちょっと面倒かもしれません。
ちなみに「三本の指に入る実力の持ち主」の僕ですが、ふと気になって、その方が、他の依頼者には、どのようなコメントを書いているのかを確かめたところ、
「自分が見た中では最高の逸材」
と、評価されている方が、今年だけで、他にも五人ほどいらっしゃったので、もしかしたら、単純に数は数えられないのかもしれません。
七万円の価値があるかで言えば、ボクが欲張ったのもあり、最初の四万円で終わっても良かったのではないかと思います。
非常に誉めるのが上手なので、ついつい、お金を払ってしまいます。
ですが……巧言令色鮮し仁というではないですか。
耳に甘い指摘ばかりでは不安なので、同じ作品を、
2.公募のアノ雑誌関連で、スクールとかやってそうな作家さんが添削指導
でも見てもらうことにしました。
ちなみに、三本の指に入っているので自信たっぷりでした。この時までは。
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