現代サラリーマンは週末だけ異世界に逃げて魂の洗濯をすることにした

安定してはいるが代わり映えのしない社畜人生を送る朽木啓（くちきひらく）は、駅のホームで子どもにぶつかられ、急行電車に撥ねられ死亡した――はずだった。
ところが、死んだはずの啓の前に、異世界の女神が現れる。

そこで啓は悟った。
――これは異世界転生だと。

しかし異世界というものに夢も憧れもない啓は、転生をなかったことにできないかと女神に言う。
女神は啓に答えて言った。

転生をなかったことにはできないが、じゃあ、土日だけでも。

かくして、啓は土日のみ異世界で過ごし、平日は元の世界に復活して元通りの会社員生活を営むことになった。

元の世界への復活を果たした影響でチートらしきチートはもらえず、無双もハーレムも夢のまた夢の異世界ライフを送り始めた啓だったが、異世界でのほんの小さな達成感の積み…続きを読む