過労で倒れたら、『お疲れ度』が視えるようになった件

　とあるシステム会社のSE大塚怜（おおつかれい）は、限界だった。前日も寝ていないというのに、夜勤からの翌朝出張が確定。そのまま過労で倒れた怜は、目を覚ますと人の頭の上に数字が視えるようになる。

　どうやらそれは『お疲れ度』らしいと気付いた怜は、母の数値を見てビックリ。99でカンストしていた。自分の疲れに鈍感で倒れたはずが、他人の疲れに敏感な能力を手にしてしまう。

　そんな能力、いったい何の役に立つんだ？　そう思う怜は自然と人の疲れと向き合う『マッサージ』に興味を抱くことに。足つぼマッサージを体験しに行けば、今度はマッサージに関する物に対して、なぜか注釈が入る。

　『お疲れ度』と人生。癒しとはなにか。自問自答をしながらマッサージの世界へと足を踏み入れる怜の、マッサージRPG。