『自分と向き合う。人と向き合う』そんな言葉が少しでも気にとまったなら。

 小さな不思議、等身大の少女。そんなお話です。


 最初本作のタイトルを見た時、

「少し輪廻論的なテーマがあるのかな」
「なんとなくショートショートっぽいな」

 と思い、あらすじを読むと

「ん? シュールギャグかな?」

 思いました。
 しかし実際はそのどちらでもなく。


 本作には魔法少女が登場し、地球外生命体マスコットもいます。
 もちろん魔法も登場し、それがいろんなことに関わってくる話でもあります。

 それでも本作において大事なのは、少女たちの心の揺れ。
 自分自身に、相手に、世の中に、怖いこと苦手なことに、分からないことに。
 どう向き合っていくのか。どう取り組むのか。
 それで自分は変われたのか。変われなかったのか。
 それでいいのか、よくないのか。

 きっと誰にも心の中にあって、きっと誰もが共感できる、
 きっと誰もが触れると痛くて、でも本当はしっかり触れたい部分。

 魔法でなんでもピピッと解決するような、小学生の頃に見た魔法少女と違って。
 人間そのもので乗り越えようともがく、少し大人になった少女たち。
 そのストーリーがきっと、あなたの心のそんな部分を、優しく洗い流してくれると思います。

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