あまりにつまびらかな氷河期と、その血を吸った華

駅のホームで人助けをし、そのまま死んでしまった同世代の男は、かつての同級生が変わり果てた姿だった……という所から始まるミステリー。記者として事件を追っていくうちに、「氷の華」という犯罪集団の存在に触れるが……。

終盤のどんでん返しにあっと驚かされるのももちろん、「実際にいそうな嫌なヤツ」が序盤からどんどん出て来る所や、いわゆる氷河期世代のつらさが切々と語られるなど、ハードで読み応えのある一編です。

次々と現れる踊るべき真実、ことの黒幕。それを受けた主人公のショックと、彼の最後の選択……。大変楽しませていただきました!