死刑になりたい

死刑になりたい

女1「……私、死刑になりたい」

女2「どうしたの？何か辛いことでもあった？」

女1「仕事クビになったの。また、一から就活しなくちゃいけないとか、もう無理。私、生きていたくない」

女2「沙織の気持ちよくわかる。私もバーを経営してたんだけど、コロナで売り上げが伸びなくて閉店することになったの」

女1「そっか。自営業も大変だね。はぁ、こんな世の中だったら、生きてても幸せになれないよ。本当どうやったら、死刑になれるんだろう」

女2「普通に人を殺すより、強盗殺人をした方が死刑になりやすいらしいよ。それで、沙織に1つ提案なんだけど、私のこと殺してくれない？」

女1「もしかして、友香も死にたかったの？奇遇だね。わかった。確実に殺すよ。約束する」

女2「あと、私を殺した後は、店にガソリンを撒いて燃やしてほしい」

女1「なんで？」

女2「ほら、証拠隠滅した方が罪が重くなりそうじゃない？あと、沙織が躊躇して私のことを殺せなかったとしても、放火すれば火事で確実に死ねるし」

女1「それもそうだね」

女2「じゃあ、今日の深夜2時に沙織が私を殺して、レジの金を奪った後に店に放火するって作戦で行こう」

女1「うん。わかった」

女2「それじゃ、よろしくね〜」