怪異と平行世界とおまじないと

恐怖感は少ない、ライトな感じのホラー小説。平行世界の自分と入れ替わったという重大な事実がさらっと共有されたり、超常現象の原因が『おまじないの本』に集約されたり、小学生/中学生の主人公のドライな反応や軽口から、現代ファンタジー度が高い印象です。
文章もサクッと読める感じでした。
しかし落ちの部分には「えぇッ!?」とびっくり仰天。繰り返し見る夢はこのせい……? あと双子誘拐犯は何者だったんだろう……。
すべて解決してそうでしていないお話、あの誘拐犯は自己申告どおり、さらに未来から来た存在だったのかな……? 色々と謎深いおはなしでした。