テンポ良く読むことができ、終わった後にはジーンと深い余韻の残る物語でした。読んだ後、自然と登場人物の「彼」の心の中などを想像させられます。ラストシーンの意味解釈をあえて読者に委ねることにより、「彼」がどんな人間でどんな過去があり、どんな理由で「この場所」に現れたのか、じっくりと頭を巡らせられることになります。そして「答え」に気づいた瞬間、「本当に良かった」と「彼」の身になって考えさせられました。心のあたたまる、とても尊い物語でした。
生きるということに対しての新しい切り口のように感じました。新感覚な小説でした。他の方にもぜひ読んでいたただきたい！
独創的な知恵比べを描いた作品ですが、やはりラストこそがミソであると思います。ぜひともご自身の目でご覧になってください！
止められなかった事があるんでしょうね。どうすれば良かったのか、優しい彼はどれくらい悩んでいるのだろうか。ドライブの目的地だったのでしょう。
あらすじに書いてある通り、自殺しようとした主人公に青年がゲームを持ちかけます。短編なのであまり書くとネタバレになってしまいますが、最後まで読むと、……なるほど。と思わず頷いてしまいますので、ぜひ読んでみてください。
彼はゲームをしているのか？いや、違う彼は命と向き合っているんだ……読みごたえのある作品ですぜひともご一読ください！
自殺を決意した主人公。通りすがりの青年からもちかけられる、奇妙なゲーム。果たして青年の意図は？ 主人公はどうするのか？死をめぐる、まさに境界線ぎりぎりの葛藤。踏み外す瞬間までの心理描写は圧巻。最後の一文が深いドラマを広げる。
命を絶つ決意を固めた女性は崖の上にいた。そこに若い青年が現れる。「僕の出す問題に全部正解したら、お姉さんは死んでもいいですよ」青年が出す問題とは？女性は死んでしまうのか？【自殺】という重いテーマを扱った作品ですが、柔らかな雰囲気でとても読みやすいです。短編でシンプルにまとめられていますが、完成度が高く、読後も深く考えたいお話でした。どんな人もいずれは直面するであろう人の【死】、そして自分の【死】多くの方に読んでもらいたい素敵な作品です。是非ご一読を。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（850文字）