───1人の女性がいる。
彼女は、マッドサイエンティストが秘密裏にすすめた人体実験……動物の遺伝子を組み込んだ亜人を作る……の犠牲者で、ハーピーイーグル(オウギワシ)の性質を持つ。
力が強く、目が良い事を生かし、軍人、戦闘機乗りとして生きる。
普段は無邪気で控えめな性格ながら、
ひとたび戦闘ともなれば、捕食者の女王のような堂々たる風格を見せつける。
ただ、見た目に鳥の特徴が出ている為、女性としては自信が持てず、恋愛には奥手……。
───1人の男性がいる。
テロにあい、九死に一生を得、サイボーグの戦闘機乗りとして生きる。
身体は生命維持装置から出てこれないが、通常の人なら耐えきれないアクロバティックな動きも可能にする、優れた戦闘機乗り。
ただ、彼はもう恋愛は考えていない。デートしても手もつなげない男性に、どんな需要があるというのだろう……。
そんな二人が出会い、惹かれ合い、運命の恋に落ちます。
男性読者、女性読者、双方におすすめです。
男性は、SFや、迫力の戦闘描写にワクワクするでしょう。
女性は、ジレジレしてすすまない恋愛に、ヒーローのイケメンっぷりと甘あまっぷりに、悶えるでしょう。
だってもー、ヒーロー、レイってば、自分は食べれないくせに、せっせと極上の手料理をヒロイン、ミラに作って、食べさせてくれるんだもの!
女性の心を掴むならまず胃袋よ!(笑)
レイもミラも、とっても素敵な人。応援したくなるカップルです。
読み進めると、脇役陣も気になってしょうがなくなりますよ。
フローリアンとサミーがとくにお気に入りです。いいんだよ。とにかく、良いの!
作者さまは、十年、この物語を構想したとのこと。納得の、丁寧に描かれた、極上SF恋愛物語です。
あなたもぜひ、「オウギワシのキルコール」のかっこよさを味わってください。
おすすめですよ!
SF、中でもスペースオペラと呼ばれるジャンルです。
何よりも三次元空間を駆使した宇宙でのバトルが圧巻です。
息をするのも忘れて読みふけってしまいます。
三次元というのは、上下左右自由に飛び回って攻撃したりされたりするから。
無重力空間でのバトルが本当にかっこいいのです。
でもそれだけではありません。
まずキャラクターが本当に魅力的。
全員、生きています。
そんな彼らが友情を結んだり、恋をしたり、時には悪ふざけしている――
全員いとおしくなります。
心理描写が巧みなのでキャラクターの恋心に共感できます。
そして人類に危機が迫っているという筋書きのため、続きが気になって仕方がありません。
時間がなくても、寝なきゃいけなくても、つい読みに行ってしまいます。
人類の未来に不安しかなく、主役二人も重いものを背負っているのに、
作品の雰囲気はむしろ明るくてカラっとしているのも素晴らしいです。
この作品がおすすめなのは、
・面白い小説が読みたい人
・夢中になって時間を忘れる読書体験をしたい人
・人外フェチの人
はい、すみません。私は人外キャラが好きです。
身体的特徴にコンプレックスを持っているキャラが恋愛するのを見るのがツボなので、
「イイっ!」となっていますが、そういうフェチがなくても楽しめることを保証します!!
話数が多いって?
読み始めれば「こんなにたくさん読めるなんてラッキー!」と思うはずですよ!
時代は近未来。
人類が巨大移民船で宇宙に進出しています。
主人公はテロリストの実験により猛禽類【オウギワシ】の遺伝子を組み込まれて生まれた戦闘機パイロットのミラ。
まず、過酷な運命のなかでも、ミラが健気で愛らしいのです。
もう一方の主人公は、テロに巻き込まれ肉体のほとんどを失い、戦闘機の中に組み込まれ生命維持装置で生きるフルサイボーグであるサイボーグシップの零。
このふたりを中心に語られる近未来SF作品です。
戦闘シーンの素晴らしさもさることながら、この二人の関係が尊い。
自分で食べることができないのに、料理上手な零が、彼女のためにふるまう料理の数々。
お互いに触れ合うという次元からは程遠い不自由な関係でも、ふたりの愛にはキュンとときめくこと請け合いです。
SF意欲作だと思います。どうぞお読みください。
なんといっても、このラブ・ストーリーの主役である二人が、とっても魅力的なのです!
事故により肉体の殆どを失い、フルサイボーグとなった零。
猛禽類の遺伝子を組み込まれて生み出されたミラ。
彼は生命維持装置で生き永らえながら、戦闘機の中に組み込まれたサイボーグシップ。
片や彼女は、その能力を生かした腕利き戦闘機パイロット。
そんな二人が戦闘シミュレーターを通して知り合い、徐々に親交を深めていくわけです。
宇宙空間での戦闘機描写も格好良く、二人の模擬戦にはワクワクドキドキさせられます。それに加えて推したいのは、この二人がもう中学生みたいにですね、互いを意識して初心な反応を見せてくれることなんですよ!
戦闘機に乗っている時の、勝気なミラも素敵ですが。
零を前にしてのミラが、それはもう可愛らしくて。一見、体も大きくて、力も強い彼女の、恥ずかしそうに染めた頬が見えるよう!
対する零も紳士的で、更には自分は食べられないのに料理上手ときました。飯テロまで発生させてくれますよ!
触れ合うことで熱を伝え合えない二人ですが、それでもお似合いだよ! と声を上げて皆さまにご紹介したい二人です。
彼と彼女を取り巻く友人たちも、心配しながらも応援してくれる良き人たち。彼らが楽しく同じ場を共有しているだけで、こちらまで嬉しくなって楽しい気分になるのです。
サイボーグシップと猛禽類のパイロットで恋愛って何? なんて興味を持った方は、この世界にドーンと飛び込んでみてください! ミラの可愛いらしさと零の紳士っぷりに、やられること間違いなしです!
お薦めします(^^)!
テロリスト集団にオウギワシの遺伝子を組み込まれて生まれたヒロインミラ。彼女は無敵のパイロットながら、とても美しく可愛らしい女性です。彼女はある日フルサイボーグの零と出会います。テロに巻き込まれ、肉体の殆どを失い、戦闘機に組み込まれた生命維持装置で生かされている零と遺伝子操作によって作り出されたミラ。この二人が恋に落ちるのですが……。
大人の二人がモジモジと可愛い両片思いをする様が悶えるほど可愛いのですよ。そして、実際にふれあえないからこその純粋な想いに「もう!くっついちゃえよお!!!」と何度叫んだことか。
、
二人の周辺でも、人間のように感情豊かなAIと整備士の女性との交流とか仮想現実の超イケメンとか、心奪われる要素が盛りだくさん!世界をしっかりと作り込み、表現されているので物語に思い切り没頭できるのです。
登場人物達は軍人ですので、勿論厄介な敵が現われて戦闘を繰り広げます。その戦闘シーンは、心がヒリヒリするくらい迫力があります。
ただし!
お腹が空いているときに読むのはお勧めできません!この物語は飯テロ要素も満載です。零がミラに一生懸命作るご飯の美味しそうなこと……。
物語は第一部まで完結し、第二部の連載を待つ状態です。
壮大な戦いはまだ幕を開けたところだと言って良いでしょう。この素晴しきSF超大作の目撃者にならないなんて、勿体ないですよ!
まだ序盤しか読めていませんが、どうしてもレビューを書きたくなりましたので書かせていただきます。
まず最初にガツンと来たのは緻密に練り込まれた設定と世界観。まるで実際に追体験している様な没入感を堪能する事が出来ます。
そして戦闘機のドッグファイト主体のSFアクション。凄まじい程の臨場感で、手に汗握る様な戦闘描写に圧倒されるでしょう。
最後に半獣人のミラとサイボーグの零。二人の行く末が気になってどんどんと次のエピソードへと惹き込まれていくのであっという間に時間が過ぎてしまいます。
猛禽類(オウギワシ)と哺乳類(ドルフィン)。異種間同士の二人は果たしてどうなっていくのか。SF作品が苦手な方でも是非とも一読して欲しいと思う作品です。
主軸がSF要素ではなく、キャラに置いているからなのか、決して得意とはいえないSF小説なのにごりごりと読み進めてしまいました!
SF苦手~という方でも安心してお勧めできます!
物語の流れや描写として常にキャラに視線が向くように展開されているため、SF的な要素が十二分に描かれているにも関わらず、そのような要素がノイズにならず、キャラをより知るための補助情報の位置付けになっているのがとても素敵でした!
特にキャラ同士の掛け合い部分が洗練されており、読み手に対してスラスラ情報が蓄積されていきます。
お互いの対面と言うタイミング、場所が読み手の頭に説明と認識させないよう素敵な配慮が施されていました!
性格的な凸凹もこの掛け合いのとても大事な部分で、ぴったりハマるとはまさにこのことだと思います!
そしてこの場面で一番重要なので、お互いの心の距離と、物理的な距離です!
わりかしすぐにこの場面は展開されるわけですが、お互いの事情を考慮するとたしかにそうなるのですが、その出会いの距離感が絶妙でした!
個人的な好みとして、空モチーフと海モチーフという二人の愛称はそれぞれのエキスパート的な雰囲気を醸し出してくれるため、とても好みです!(ついでに海モチーフの機体名が日本らしくて好きでした!)
現在一章を読み終えた熱でこのレビューを書いていますが、このやりとりは本当に序盤です。
ここからの展開も期待を裏切ることのない素晴らしいモノですが、下手なことを言ってネタバレはしたくありません!
ぜひともみなさんご自身の目で私の多分にふんわりしたレビューの実体を確認していただきたいです!
異星からの侵略を受けた地球。移民船団ブラボーⅡは種の存続をかけて送り出された希望の種だ。その中で暮らす軍人、浅井零は身体のほとんどを失い、残された臓器を戦闘機に組み込んだフルサイボーグである。そんな彼がオウギワシの遺伝子を組み込まれた半獣人の女性ミラ・スターリングと出会ったことから物語は始まった。互いの様に驚きながらも距離を縮めていくふたり。しかし宇宙でのデートの最中、謎の戦闘機に襲われて……
移民船のパイロットといえばSFアクションにおいて主役の王道ですが、零さんとミラさんの有り様自体が恋路のど真ん中で大障害になっている図式、この創意と工夫に眼を奪われました!
設定の練り込みもさることながら、SFをキャラクターで魅せることは本当に難しいものです。それを冒頭からしっかり描き込むことで読者の意識を惹き込み、さらに描き出す中で物語の本筋を進めていく。これぞ構成の妙ってやつですよね。
ふたりとブラボーⅡ、両者の先になにが待っているものか、ぜひ追いかけていただきたく!
(「ロマンとの遭遇! スペースオペラ!!」4選/文=高橋剛)