二十五時の死神

　高校生のヨルは、思い詰めてしまうようなことがあって自殺を試みる。しかし飛び降りる瞬間、見知らぬ同年代の女の子に助けられてしまった。彼女は自らを死神と称し、しかしその行動は死神とは全く逆で、ヨルが死ななくていいようにするための手助けをすると言った。本来存在するはずのない二十五時、そこを越えてから彼女はこの世に現れる。ヨルは何があって自殺を決意したのか。そして、死神はなぜ人を助けるのか。「私はお前が死なないようにお前の支えになってやる。これから一緒に眠れない二十五時を過ごそう。」