「呪い」の行いは「罪」になるのか?

再生すれば死ぬという呪いのビデオテープを手に入れた、事務所の主人。早速、助手もいない間にそれを再生してみると、中から女性が現れて、突然問いかけてきた。
世にも恐ろしい呪いと紳士的な探偵が、会話を通して「罪」を考えるホラー短編。変わり者だが肝の座った主人公と、恐ろしい見た目でも意外と思慮深い呪いと対比も面白いです。
殺人は罪ではありますが、果たして、超常的な存在にそれは当て嵌まるのでしょうか。生物や法律の枠を超えてしまった彼女だからこそ、心から救われたくて、あのような問いかけをしたのかもしれません。