別エンディング
「えっ、浩介くん出身めちゃくちゃ近いね!」
内定者懇談会で隣の席に座った七歳上の人事が、馴れ馴れしく話しかけてきた。
「そうですね。高校も地元ですか?」
「ほう、私の高校時代に興味が? いいよ、JKの私を見せてあげる」
別にいらないんだけど、これからの関係があるからなあ。
「じゃあ今から高校二年生の時にやったクラス演劇の動画流すから、どれが私か当ててみて」
彼女は唐突に誰も望んでいないゲームを始めた。
ぼうっと、彼女の流した動画を見る。
幕が上がった瞬間、大きな声と身振りと共に、胸の大きな女性が登場した。
それは、よく知っている顔だった。
地元が同じ、七個上の人事。
「はは……すっげー偶然」
次の日、四年ぶりに俺の前に現れた彼女は、ひらひらと手を振って、言った。
「なんでまた思い出しちゃうかなあ」
あのころと変わらない姿で、おねえさんは笑った。
<完>
おねえさんフォーエバー 姫路 りしゅう @uselesstimegs
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