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『君の異能がわかったとして』特別審査員賞しました

君の異能がわかったとして、通称『きみのい』が第9回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考の特別審査員賞を受賞しました~!
応援・お読みくださった方々、ありがとうございます

https://kakuyomu.jp/works/16817330666897973773

噂によると賞がぐっと近づくらしいですが、別に何かが約束されているわけでは全然ないみたいなので、適度に喜びながらこれからも変わらずに楽しく短編や長編を書き続けたいなあという次第です。
それでもまあ、自作が評価されるというのは嬉しいですね。やったぜ。
(確率だけで考えたらとんでもないですからね……)

はい、というわけでまだ読んでいない方、是非『きみのい』をよろしくお願いします。もう読んだ方はありがとうございます。

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せっかくなのでこの流れで、みかんゲーム(前作)の時には完結後すぐに書いた制作秘話とかもろもろを書き残しておきますね。

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『きみのい』の原案を思いついたのは中学生の頃でした。
ちょうどジョジョ第三部を読んだ頃でしょうか。
ジョジョのネタバレになるのであまり詳しくは言えないのですが、ジョジョという漫画には時間停止を扱う異能力者が出てきます。

その時に思ったんです。
時間停止中って、能力者は鏡に映るのかな?

どうですか。映ると思いますか?

この問いが頭に思い浮かんだ瞬間、教室で鏡を覗き込んだまま固まって動けない主人公の映像がばっと頭に流れ込んできました。今でも鮮明に覚えてます。友だちと自宅の玄関先でジョジョトークをしていた時です。
「鏡に映るかなあ」「音とかも止まるんかな」「そもそもさあ」
ただ、この時のネタは特に何かになることはなく記憶の奥底に仕舞われていきました。


で、長編を書こうとしてそのやり取りを思い出したわけです。

そこから組み立てるのに時間はかかりませんでした。

時間停止能力者相手に無能力者を試行錯誤させたい。

でも時間停止を認識してる時点で無能力者じゃなくない?

主人公は動けないけど認識だけ出来る=【認識】の異能にしよう

これで主人公ななくんの異能が決定。

でも、この天才姫路りしゅうの頭脳をもってしても、時間停止能力者相手に【認識】の能力者が勝つところは想像できませんでした。
 ※ってかだいたい先駆者いるでしょ。。

だから、能力者を特定することをゴールにして、ミステリにまとめようと思い。
ミステリってことは何かしらのヒントが必要=想いの欠落って面白くない?
と設定が埋まっていきました。

さほりんの能力が【読心】になったのは、ななくんが「好奇心がない」かわりに「人の心を大事にする」という特性があったからですね。ななくんだけいても駄目で、真逆の凸凹コンビにしないと話が進まないと思ったからです。

時間停止編が終わったら、さほりんの過去を開けるのがまあ自然ということで第一部第二部はするすると埋まっていきました。
さほりんにはできるだけ沈んでほしかったので、かなり重い話になってたと思います。反省は……してない!
なんなら第二部が一番完成度高いのでは? とまで思ってますからね。


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さて、ここから先は没アイデアの話なんですが。

もともと『ぬいぐるみ時計』事件は、『桜塚市女子高生連続殺人』事件でした。
物騒すぎる。まあわかりやすく緊迫感を出したかったんですよ。

桜塚市で起こる連続殺人事件に、さほりんが巻き込まれて……? という感じのお話になる予定でした。
が。

第一部第二部から満を持して第三部で連続殺人事件みたいな馬鹿デカい事件に取り掛かるとさ。
犯人篠田先生にするしかないんよ。(余ってるパズルのピース的に)

犯人を無から生やしてもよかったんだけど、ミステリと銘打ってるのに連続殺人事件の犯人がぽっと出ってのもなあと思って。
でも篠田先生が思ったより魅力的なキャラクタになったので、殺人犯にしたくなくなった。
なので、日常の謎としてああいう風になりました。

篠田先生、魅力的なキャラやでほんま。
恐怖心がない倫理観終わってる先生、便利すぎる。

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あとどうでもいい話ですが、篠田先生の本名は篠田六花といいます。
これは単純で、
初瀬まどか
五反田隆太
篠田六花
逢沢七斗
八島紗穂
と、能力者は名前に数字をいれとこうかなって思った名残です。
今やそんな縛り何も気にしてませんが。。

初瀬。
いいミスリード。

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名前と言えば逢沢七斗の由来も書いときましょうか。
苗字はなんかかっこいいからってだけなんですが、名前の部分はあだ名で呼んだ時に可愛い名前、で決めてます。
ななくん。
可愛い。
ちなみに前作の長編小説『みかんゲーム』の久野鈴也も同じ命名規則です。
すずくん。
可愛い。

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あとはあれか。
ななくんの過去編。

これはですね。ぶっちゃけなんにも考えてません。
家族関係でなんかあったんだろうなあ。なんか燃えてるんだなあ。くらいしか情報出てないし、私の頭にもそれしかない。
でももしいつかななくんの過去編を書くとしたら、第二部で少しだけ出てきた超人の元生徒会長がヒロイン枠(恋愛にはならない)で、結構重い話が続くんだと思います。

ななくんはさほりんに出会うまでちゃんと救われてはいけないからさ。


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そんなわけで、『きみのい』のあとがきで書きたかったことは大体書けました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

続編書きたいねえ。能力思いつけば無限に続けられるフォーマットやからねえ。
続編になるか、過去編になるか、はたまた『篠田六花スピンオフ』みたいなんになるかは全然わかりません。

前作『みかんゲーム』にギャンブル最強女子の大塚沙鳥ってキャラが出てくるので、篠田六花vs大塚沙鳥はすごく見てみたいかな。
誰か書いて。嘘。僕が書く!
(まずは大塚沙鳥vs樋波尊を書け)

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最後に。
今回はなんか仰々しい賞を頂けてとても嬉しかったです!
もちろん運の要素がめちゃくちゃデカいとは思うけど、それでもやっぱり嬉しいぜ。

しばらくしたらまた長編書いてると思います。
たぶんラブコメです。

ラブコメデスゲーム→ラブコメ異能ミステリ ときて、果たして次は何になるのか!

まだまだ何にも考えてません。おしまいだ。


――じゃあね。

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