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『濾過』自主企画第一回大暴力大会で銀賞頂きました

先日、立談百景さまがカクヨム上で開催していた自主企画、第一回大暴力大会にて
拙作の『濾過』が暴力銀賞を頂きました

https://kakuyomu.jp/user_events/16818093072900264842

わ~~い! ありがとうございます
の気持ちで、自作語りをします。

自分でもかなり会心の出来だなと思っているので、それが評価いただけて嬉しいなあ。

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濾過( https://kakuyomu.jp/works/16818093072927947015 )は、「暴力ってなんだろう?」という問いを始点に考え始めました。

私は幼い頃空手を習っていて、そのお陰で人を殴った経験があります。
蹴ったこともあります。
でも、それって”暴力”ではないなと思っているんです。
あれはあくまで競技。

あと、中学生の頃に仲間同士で肩パンが流行っていたこともあります。
(肩パンというのは、パンツを肩で履くスタイルのことではなく、肩にパンチをいれるやつです)
誰かが一方的に行うのではなく、双方肩パンしあうような肩パンの相互関係――肩パンネットワークができていたので(肩パン3.0と言えるかもしれません。Web3.0のように)あれも”暴力”ではないと感じました。
あれもあくまでじゃれ合い。


さて、困りました。
私の中の暴力っぽいアレコレはこのくらいしかありません。
時々「女殴ってそう」だと言われることがありますが、上記以外の暴力っぽい行為を振るったことは誓ってありません。ほんとだよ。


でも、自分が体験していないことも想像することはできる。
私は考えました。
「もし暴力を振るうなら誰だろう」
気に食わない会社の人?
満員電車でカスムーブをする人?
どちらもあり得るかもしれません。

でも、気に食わない会社の人に暴力を振るうのって、暴力というより「制裁!」って感じだし。
満員電車でカスムーブをする人に暴力を振るうのって、暴力というより「報い!」って感じだし。

こいつら暴力じゃねーぞ? と思ったんです。

ここで始点の問いに戻りましょう。

「暴力ってなんだろう?」

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ここまで思いついて、これをうまくまとめたら結構とんでもないことにならないか? と思い、あとは作中の姫路に喋らせたことを一つずつ考えていきました。
真の暴力には理由があってはならない。理由があった瞬間、それは”暴力”ではない”なにが”になってしまうから。

暴力を振るったことだけオープンにしてある作中姫路に、純粋な暴力を解説させていく。

それを通して「暴力とは何か?」という問いかけを読んでくださった人に投げかけることで、大暴力大会に水を差すような(意味わかって使ってます)素敵な作品になれるんじゃないかな、と思い、書いた次第です。

濾過というタイトルもよかったですね。

拙作の中で一番星を頂いている『羽化』( https://kakuyomu.jp/works/16816700428431202550 )というじわじわホラー作品がありまして。
そのセルフパロじゃないけど、なんか似たようなホラーをかくならタイトル合わせたいなと思って考えた結果『濾過』になるという変な決まり方をしましたが、バチバチにハマったかな。よかったよかった

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大暴力大会は「テーマ:暴力」ではなく「レギュレーション:暴力」なので、運営の方々には悩ませてしまい、ご迷惑をおかけしました。
完成度が高いと言っていただけて本当に嬉しかったです

ちなみに、初稿の段階では唯一の暴力描写である以下の文章はありませんでした
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 被害者の男性は暴行時に死亡している。
 凶器はなく、姫路は素手で男性を殴り殺していた。悲惨な死体だった。
 何度も何度も殴らないとならない形をしていた。刑事たちはその様子を想像し、皆一様に吐き気を催した。
――――――――――――――――――――――

これなかったらさすがにレギュ違反!

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というわけで、自作語りはこれくらいにしようと思います。
運営のみなさま、おつかれさまでした!
楽しいイベントをありがとうございました!!!!

レッツ暴力。

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