概要
たとえ君が忘れても、この気持ちは忘れない
王命により好きな人と離されたエレナは、貴族令嬢の務めとして心を無にしながら第一王子の婚約者として王城で働いていた。
婚約者のはずの第一王子は、気に食わない婚約者を攻撃するだけ。あるときは、自身の仕事を押しつけながら「お前にはそれしか能がない」と蔑み。あるときは、ただ気に入らないことがあったのを関係のないエレナのせいにして手をあげることも。王城内は王子が怖いのか彼に同調するかで、誰もエレナの味方につく者はいない。
唯一の救いは、月一で兄アーロンが彼女を訪ねてくる時間。何もかもから解放されて、唯一エレナが安心できる日だった。
アーロンは無理に笑顔を見せようとする妹を心配し、配下を王城へ忍びこませ――発覚したのは、彼女への仕打ちと王家の裏切り。
彼はすぐに『友人』に手紙を書き、エレナ救出
婚約者のはずの第一王子は、気に食わない婚約者を攻撃するだけ。あるときは、自身の仕事を押しつけながら「お前にはそれしか能がない」と蔑み。あるときは、ただ気に入らないことがあったのを関係のないエレナのせいにして手をあげることも。王城内は王子が怖いのか彼に同調するかで、誰もエレナの味方につく者はいない。
唯一の救いは、月一で兄アーロンが彼女を訪ねてくる時間。何もかもから解放されて、唯一エレナが安心できる日だった。
アーロンは無理に笑顔を見せようとする妹を心配し、配下を王城へ忍びこませ――発覚したのは、彼女への仕打ちと王家の裏切り。
彼はすぐに『友人』に手紙を書き、エレナ救出
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