恋愛模様に散りばめられた少女の決意と夢

 睦月先生の恋愛観がストレートな言葉で伝わってきた。一見難解な言葉の中で、瞬間的に入ってくるアフォリズムのような言葉は、柔らかく乙女心を表現している。思春期特有の夢と幻想が、騎馬民族との戦いの中で、緊張しながら、時に苦しく切なく一人の男を想う気持ちが、つたない表現ながら純に描かれている。
 欲を言えば、表現力。
 ただ単調に続く言葉は、いくら史実を調べていても、伝わらない部分がある。恋愛の要素もっと強調し、飾らない言葉というより、飾った言葉で、もっと、詩的に描けば面白くなると思います。
 とても、かわいらしいキャラクターですが、毒々しく見せたいのなら、いやらしい部分を解りやすく描くといいと思います。