秘匿事項ー１２１号潜水艦

―――７０年前、ロマニア国はアメストリアとの領土を巡って、激しい戦いを繰り広げた。アメストリア軍の電撃戦により、ロマニアの街は次々に落とされていった。絶望の中、首相デオトクスはラジオにて『我々は断じて降伏しない』という演説を行い、国民を奮起させる。戦禍の中、次々に新型兵器が実戦に投入して、戦況は徐々にロマニアへ有利に傾いていった。そして、1000の島で構成される国でもあったロマニアは海上、海中兵器に力を注ぎ、ある潜水艦を開発した。

それが『１２１号潜水艦』である。この特殊な形をした１２１号潜水艦は多くのアメストリア海軍の軍艦を海中へと沈め、通商破壊工作にも大いに活躍した。

『海の怪物』とアメストリアからは畏怖の念を込めて呼ばれていた。しかし、この121号潜水艦には、ある秘密があった。最終…続きを読む