力を持たぬことは罪なのか?

誰もが光の女神・ラフィリアが授けた奇跡の力を持って生まれるはずの世界で、国主の娘として生まれながら、その力を持たなかった主人公、リア。
力を持たない者は「モグラ」と呼ばれ、地底に落とされてしまう。リアも地底で暮らすことを余儀なくされるが、その先に待つものは――

どのような形で生まれるかは、誰にも選べない。しかし、生き方を選ぶことはできる。そのことを強く感じさせてくれる物語だと思います。
奇跡の力を持ち、地上で暮らす人々が無謬かというとそんなことはなく、力の強い者と弱い者の間にある格差など、歪みが描かれていきます。

そんな中で、リアは何を思い、どう生きていくのか。
そして、女神ラフィリアの秘密とは。
彼女たちがどのような運命を辿るのか、目が離せません。

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