現代人は数字の捕虜である

囚われないで過ごせるならばどんなに幸せだろう。人生があって、日常がある。しかし人は日常的に捕らわれ続けている。むしろ自分を縛ってくれとばかりに進んで行く。下がっているとも知らずに。
現代の日用品に近付くそれを、現代的な機能を一切見せずに使ったことが見事。文字通り初歩からの数字を表す機能のみで、利用者である人間を見せつけた。
2話限りの短編でありながらも、これは面白い。