エピローグ
母星に願いを
僕が
あの大量の短冊によって星のカケラはみごと
その僕はというと、地球でのできごとを
さらに、僕の父さんや母さんへの
これだけいろいろ変わっても、いまだに変わらないことが一つだけある。それは、今も僕のむねで
僕が不時着したあの時、たしかに「帰りたい」と願って、
ソラが送ったあの最初の短冊をそっとなでながら、僕は今でも時々、とおい地球に思いをはせる。そして、そのたびに記録を読み返してはあざやかな思い出にひたるのだ。
そうやっていつものように時間をつぶしつつ、僕はふところから
「父さんと母さんにまた会えますように」
そうしずかに
ガチャリ——。
ふと、僕の
「ただいま」
ふりかえった僕のまわりをまばゆい光がつつみこむ。視界を
むねにずっとつっかえていた、最後の星のカケラ。それは、まるで
「おかえり……! 父さん、母さん!」
僕の仕事は、願いは、これでおしまい。思いっきり一歩ふみこんで、僕は二人のむねにそのはれやかな顔をうずめた。
ホシゴト* 〜星を集めるだけのお仕事〜 御角 @3kad0
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