良くも悪くも狂人(誰がとは言えない)
- ★★★ Excellent!!!
ダークファンタジーってすごいです。
最初はよくある(?)人外転生モノだと思って読んでいました。文章にはキャラクターの感情が乗っていて、よく感情移入のできる楽しい作品でした。
しかし、私は唐突な衝撃に襲われました。
とても強い衝撃的な事件でした。
それらは、私がちょうど感情移入ができた頃の主人公に襲いかかり、主人公だけでなく私の心を破壊しました。
私はとっくに壊れた心を無視し、スクロールする手を止めませんでした。
私は次々に心を壊されました。
……いや、癒しもありました。
しかし、その癒やしはバラバラになった心を繋げ止めるにはあまりにも脆く、優しすぎたものでした。
主人公に襲いかかる苦難の連続には正直なところ、コレ本当に成り上がれているのか? と思うほど、激しく苦しいものでした。
以上を要約すると、主人公の精神性は少なくとも人間ではありませんでしたが、とても面白く、私に新しい価値観を見せてくれるものでした。
ダークなファンタジーを読みたい方に強くオススメします。