オムニバス形式で繰り広げられる、宝石と人生を繋ぐ物語。

魔法石の中に込められた思念と、その思念を鑑定する『魔法石鑑定士』。
国一番の魔法石鑑定士であるリリアは、相棒のレギウスとともに一つひとつの魔法石と向き合っていく──。

まず『魔法石鑑定士』という設定が面白く、始めから物語に引き込まれていきます。
リリアのもとに舞い込んでくる魔法石の依頼。その一つひとつに物語があり、リリアとレギウスの物語とは別にオムニバス形式の小説を読んでいるかのような感覚に包まれます。

『魔法石鑑定士』としての物語だけでも満足感が強いのですが、もう一つ大きなポイントがあります。
それは、リリアとレギウスの甘酸っぱい恋模様です。
思わず読者がニヤニヤしてしまうようなやりとりが多く、ついつい微笑ましい視線を向けてしまいます(*´-`)

魔法石の物語と、リリアとレギウスの恋物語。
一粒で二度美味しいファンタジーです♪

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