女性鑑定士と年下男子がバディを組んで魔法石に挑む

魔法石。それは生き物の強い思念が込められた特殊な石。
例えば家族思いの人の思念が込められた魔法石なら、持ち主のことを守ってくれて、逆に強い怨みが込められた魔法石なら、持つ者を不幸にする。

そんな毒にも薬にもなる魔法石を鑑定するのが、主人公のリリア。
21歳という若さで国一番の魔法石鑑定士と言われている彼女は魔法石に宿る思念に触れて、対話することでその石がどういうものかを鑑定していきます。

リリアの元には様々な鑑定以来が飛び込んできますけど、このお仕事は危険も伴うのですよね。石と対話していると、精神が戻ってこれなくなる可能性もあるのです。
だけど、リリアを支えてくれるのが、相棒のレギウス。年下の男性なのですが、彼が実に素敵なのですよ。
リリアのことを大切に思ってくれているのが、好きな気持ちが読んでて伝わってきます。
リリアを危険な目にあわせたくない。だけど魔法石と向き合う彼女の意思をちゃんと尊重してくれて、全力で支えてくれる。それがレギウスなのです。
彼のリリア大好きぶりに、キュンキュンさせられます。

ハラハラあり、ドキドキありのファンタジー小説です。

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