概要
私、あの時あなたに助けてもらった犬です――……みたいな。
そう、よくある話なんだけど、実際それはよくあるのかっていうね。
でも、まあ、うん、可哀想な子犬を助ける不良少年を見てきゅんっとなるって、よくある話だよね。ギャップっていうか、なんていうか。
だけど、可哀想な子犬が可哀想な状況にいるっていうのを理解するまでのあいだ眺めておいて助けようとかまったく思わない「見ている人」ってどうなんだろうって思うんだけど――私は、その、ちがくて。
助けられた側、っていうか。
だからまあ、仕方ないよね。よくある展開になっても。
まあ、そんな話です。
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