主人公は、理髪店を営む、生粋の江戸っ子。
気は短く、口は早い。
でも、一見乱暴な言葉だが、伝わる心意気は、とても人情味溢れている。
体の不自由な老人の散髪も全く厭わず、即決。
訪れた老人が、また江戸っ子気質で、言葉の火花が散るが、仕事はきっちり、プロ仕様。
老人を連れてきた息子である青年にもまた、優しい気遣いに溢れている。
鉄板のギャグも、くすりと笑ってしまいました。
…リアルでも、この主人公によく似たおじいちゃんがいて、ふと、その方のことを思い出しました。
言葉が絵に描いたような江戸っ子仕様でしたが、病院にお見舞いにいったら、
「体に気いつけてな!」と、こちらが気遣われました(笑)
あとお年玉は、財布から、シャッと取り出した万札を剥き身でくれたり、
みんなで外食して、長々としゃべってたら、最後は「日が暮れちまうよ!」と怒りながら、全額おごってくれたりとか。
そんな思い出の人をも浮かべながら、楽しく読ませて頂きました。
すみません、チャッチャとレビュー出来ませんでした(笑)
素敵な江戸っ子人情話をありがとうございました。