自身を卑下し続ける少女の物語

本作は心に傷を負った主人公幸子が成長していくストーリーです。しかしながら、その傷は深く、簡単には癒えることなどありません。けれども、彼女に変化が訪れます。幸子に興味を持った男の子。彼の存在により幸子は少しずつ前を向くようになっていきます。

物語は終始、幸子が抱える心の葛藤でありますが、次第に解れていく様がよく描かれております。よって読者はそんな幸子に共感を覚え、自然と彼女に感情移入していくことでしょう。

自分を卑下し続けた幸子が名前の通りに幸せを掴み取れるようにと。

お勧めの作品です。

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