sunscreen

とりあえずで日に焼けたみたいな肌の色が恨めしくて化粧水をいつもより多く使う。日焼け止めを厚く重ねる。外に出るのは嫌いだ、アスファルトが発する焦げたような匂いが嫌いだ、何かが死んでしまった匂いは嫌いだ、だから夏は嫌いだ。錆が浮きはじめた日傘の下で佇む。君の肌に憧れる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩の郵便箱 帳 華乃 @hana-memo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ