"アルビノ"である高校生の女の子は、人から隠れて学校生活を過ごしていた。ある日彼女の下駄箱に一通の手紙が入っていて……先天性色素欠乏症という病気で生まれた女の子の話です。主人公の1人称でお話は進みます。繊細な語り口は読みやすく、周囲との違いに悩み、苦しむ彼女の気持ちに共感してしまいます。段々と心が弾んでいき、読み終わった後は心が洗われじんわり温かな気持ちになりました。何度も読み返したい物語です。是非ご一読ください。おすすめです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(354文字)
読了後に愛おしさが溢れてくる作品でした。主人公の悩み、苦しみ、心の痛み……それらは本当に辛いもので、でもどうしようもなくて。全てを諦められる程に達観もしていない、そんな等身大な少女が主人公です。物語を通して彼女の心が癒されていき、また成長していく様は温かみのあるものでした。とても素敵な物語に出会えて幸せです。
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