終への応援コメント
子供時代の杉谷くんに始まり、働き出してからの尾谷さんと栗山さんの件、その時の同僚の浜塚さん……ずっと、傍観者として人間観察してきた部分はとても興味深く読みました。
会社を辞めてからの川崎さんとミキちゃん(女将さん)との三角関係?あたりから、ずっと語り手さんが自分の意志を殺して揉めないように周りに合わせているのが気になっていました。
新しい職場でも、ずっとそれが続いていて、最後にとうとう自分の意志で行動に出た!と思ったら、この結末!!!(; ゚Д゚)
私は単純な人間なので、語り手さんが大木さんと少しずつこれからも打ち解けていって、お互い腹を割って話せるような関係になっていったらいいのになと思っていました!それをこんなに見事に足元を掬われたようなショックが大きいです!
語り手さんが傍にいて認めて欲しいというのは、読者の私ではなく大木さんにそれを求めて欲しかった……。
色んな登場人物の欺瞞や虚栄をたくさん見たけれど、語り手さんも読者からみれば観察対象の一人で、とても興味深い&ショックの大きい作品でした!!
読書配信へのご応募ありがとうございました(⋆ᵕᴗᵕ⋆)
作者からの返信
主人公は結局自分を認めてほしいけど自分は他人を認められないみたいな、子供みたいなメンタリティをもっていたのかもしれません。ずっと誰かを見下して悪態を吐き、「自分は違う」と言い聞かせてきたように思えます。主人公は結局、自分は特別だと思い込んでいたんでしょう。だから、誰とも仲良くなれない。大木や同僚がその最たる例だと思います。
愚か男が、愚かなまま自分に共感してくれる人を探している、そんな話だったかなと思います。
一言で表すなら、「馬鹿!」ですかね。きっとこのまま、主人公は一人で生きていくと思います。自分以外、みんな見下してますから。
4.34への応援コメント
この同僚が本当に嫌い……。
誰かをグループから外すとか、こういう会社の面倒な「仲良しグループ」とかすごく嫌いです(# ゚Д゚)
これだったら、まだ大木さんと二人の方がずっとましだと思う。
語り手さんは人と争いたくないというのが大元にあって、そのためなら自分の気持ちも偽るし、相手を騙して嘘の関係を築くこともできて……そうやって社会をわたってきたのかもしれないけど、本当にそれでいいのかな……自分のストレスだってすごいんじゃないかなぁ(;´・ω・)
作者からの返信
ありがとうございます。
学生みたいな矮小なのりですよね。
でもそのノリで構築されてしまった社会ってけっこうあるような気がします。いい大人がと思うのですが、人は何かに依存じてしまうのです……
4.27への応援コメント
どうしても揉めたくない、ケンカしたくない……というのが、ずーっと一貫してますね。けどそれが語り手さんにとって、ずっと面倒やストレスの原因になっているように思います(;´・ω・)
誰でも「お付き合い」でその場の空気を壊さないように、我慢したり合わせたりすることはあって、私も「面倒だなぁ」とか「ウザいなぁ」と思いつつ、適当に笑顔を作っていることもあります。それが社会性というものだと言われてしまうと、ちょっとしんどいですよね。
作者からの返信
ありがとうございます。
解決の仕様のないストレスが発生するのがしんどいんでしょう。戦えない人間の思考ですが、この辺りは非常に共感ができます。僕も揉め事は嫌いです。相手を殺せれば別ですが。
4.24への応援コメント
せっかく飲み会に誘ってもらったのに、全然輪に入れないし楽しくなさそう……やっぱり大木さんへの罪悪感がずっとあるんですね……。
でも、ここで皆が大木さんの悪口を言っているのを黙って聞いているのは、今の語り手さんにはすごくキツいと思います。でも揉め事やケンカを避けてきた語り手さんだし、はっきり「悪口言うな」とは言えない、かなぁ(;´・ω・)
作者からの返信
ありがとうございます。
多分、大木についてどうとかではなく、くだらない人間に混じって飲んでいるのが我慢できない、みたいな独りよがりな感情だったのかよ思います。主人公は自分は周りと違う、特別だと、そう思っている節があります。そんな人間を冷笑しているくせに
2.14への応援コメント
私としては栗山さんみたいなタイプの人もいるよなぁ(;´・ω・)という程度だけど、語り手さんとしては、少なからず好意を抱いていた女性だからこそ醜い内面が見えてしまって裏切られたような感覚になってしまったのかも……。
杉谷さん、尾谷さん、浜塚さん、栗山さんと観察対象が変わっていく中で、それぞれが独自の虚栄心の見たし方(スタイル)みたいなものがあるのを感じました。
そして語り手さんが、そういった虚栄や欺瞞に対してすごく嫌悪感を抱いていて……。
ここで会社を辞めてこの関係はモヤモヤしたまま終了なんだろうけれど、今後また別の新しいタイプの人がでてくるんだろうと、興味深いです!
作者からの返信
ありがとうございます
取り巻く環境全てが嫌になって逃げ出す感じですかね。適切な距離感や付き合い方ができないけど、他人には一定の品性を求める。生きづらいだろうなと思います。
2.11への応援コメント
尾谷さんが調子乗ってて嫌なヤツなのはもちろん分かっているのですが、やっぱり周囲の人間(同僚たち)の意地の悪さみたいなものもすごく感じてしまって……素直に尾谷さんの失脚を喜べない(;´・ω・)
きっと尾谷さんの作品はかなり前衛的で、一般受けしないものなんだろうけれど……。
会社では一般受けするような社交性を持って醜悪な内面を上手に隠していた尾谷さん。でも芸術の部分では一般受けではなく自分の感性に正直に描いていたんじゃないかと思ってしまって、とても複雑です。
作者からの返信
ありがとうございます。
今まで言えなかった事を言うチャンスができてしまったので、容赦がありません。彼らもまた、特別でありたいがために特別でなくなった人間を叩くのかなと
終への応援コメント
最後まで楽しく読ませていただきました。
主人公が、大木と同僚を鉢合わせさせようとたくらんだシーンが、特に面白かったです。常に受け身だった主人公が、はじめて主体的に動いたシーンで、どのような結末になるのかとハラハラさせられました。
次回作も楽しみにしています。
作者からの返信
ありがとうございます
最後まで読んでいただき大変嬉しく思います。
なんやかんやで自分で行動できない人間が適当に好きな事やったら白けてしまったうえ全部自分に帰ってくるとか寓話みたいですね。
最後も含め何も考えずに書きましたが、まぁまとめられたと思います。どうも計画とかするのは苦手なので、着地できてよかったです。
次回もお時間あれば是非。
1.1への応援コメント
"「おぉう。おはよぉう」"
挨拶できてえらい!
"非友好的な単語がこだまする度に蛙を轢き潰した時のような笑い声が響き、ある者は口角を上げ、ある者は眉間に皺を寄せていたが"
どちゃすこ
"蠅の羽が振動する時のように素早く、また耳障りに饒舌"
げろすこ
"彼の指標となっていた。それを否定するなど、できるはずがない"
この距離感すこすこ
作者からの返信
ありがとうございます!
自分と他者との距離感。心の違いを意識して書きました!